Niantic Real-World Impact Challengeで「The Hidden Shrine」が受賞
- Mary Chin
- 5月10日
- 読了時間: 2分
更新日:7月16日

The Hidden Shrine, が、2025年Niantic Real-World Impact ChallengeにてBest Technical Execution Prize(最優秀技術実装賞)を受賞しました。ARポータルと3D Gaussian Splattingという最新技術を活用し、ブラウザ上で没入感とフォトリアリズムを実現したことを評価していただきました。
AR Portal
周囲の平面を検出し、仮想の扉を生成。
スマートフォン、タブレット、XRヘッドセットで扉をくぐることで、神社の仮想空間へ瞬間移動できます。
3D Gaussian Splatting
Kerbl et al. in 2023, が提唱した3D Gaussian Splatting (3DGS) は高速かつ高品質な3D描画技術です
ボクセルグリッドのような従来の手法と異なり、シーン全体を柔軟かつ連続的に表現。
あらゆる視点からの新規レンダリングが可能で、経年劣化した石材や木材、苔などのフォトリアルな質感をモバイルブラウザでもインタラクティブな速度で描画できます
タイルベースのラスタライザーによるリアルタイム描画も特徴で、AR/VR・ゲーム・ウェブグラフィックスに最適です。
The Hidden Shrineについて
The Hidden Shrine は Niantic Studio 8th Wall を用いたWebARプロジェクト。日本の実在する神社を3D Gaussian Splattingで再現し、歴史とデジタルが融合するインタラクティブな探索体験を提供します。
主な特徴
インタラクティブな探索:物語性のあるガイドとともに、神社内を自由に歩き回れます。
AIコンパニオン:建築様式や歴史などをAIに質問できるライブチャット機能。
チャットログ機能:会話履歴を記録。
没入型ナビゲーション:Gaussian Splattingモデルによって建築物のディテールが生き生きと描写されています。
SNS共有機能:AR撮影した写真を直接SNSへ投稿可能。
この作品、「どこでもドア」のようなAR体験(AR Portal × 3D Gaussian Splatting)を通じて、物理的制約を超えたXR体験の可能性を示しています。バーチャルステージ、観光ガイド、インタラクティブ教育、文化遺産保存、ストーリーゲームなど、業界を問わず活用可能です。
